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自覚したころ


このコーナーではあまりまとめることを考えずに、私の理想的な愛の形をあれこれ書いていきたいと思います。

私が自分の性癖について自覚したのは離婚後の40代半ばのことでした。結婚生活の間、性行為のときに、前妻の首を軽く締めたり、手足を縛ったり、言葉でいじめたりを自然にやっていたのですが、それがいわゆるSM行為と呼ばれることを浅学にも知りませんでした。離婚が決まるまでは浮気もせず、前妻だけを愛していた真面目派でした。前妻は基本的にマゾ的な傾向を持たなかったため、私の性癖にもさほど協力的ではありませんでした。私の行為も、したがって前妻が性的プレイとして許容できる範囲にとどまっていました。

ところが、離婚後に短期に付き合っていた女性に対し、奴隷契約を結んだのです。これは誰かに教わったり、モデルがあったわけではなく、自然にそういう流れになりました。自由になった身で自分の性癖が全面に出てきた結果でした。

その後、ふとした折にアメリカのサイトで、Master/Slave Realationshipがあることを知り、それが私が前妻に対して無意識的におこなっていたことはもちろん、当時付き合っていた女性との主従関係とほぼ重なることを知って驚きました。自分が求めていた形が洋の東西を問わず普遍的なものだったとその時にはじめて自覚したのです。

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